吉田の事務所
新潟県燕市吉田の事務所
昨今のデジタル技術は目まぐるしい速度で日々進化している。
クライアントは自社の行っている業務についてこの先数十年後にはAIにとって変わるのではないかと不安視していた。
そこで、本計画は将来を見据え別用途での利用が可能となる建物の計画を視野に入れスタートした。
計画は現在の業務を遂行できる空間と多目的に使える空間の大きく2つの空間構成で建物が成り立っている。
将来的にこの2つの空間が別々の異なる用途でも使えるように、2つの空間の間にはセキュリティーゾーンを配置した計画としている。
現在スタッフ数も多く、業務にあたりある程度の大きな空間も必要であった。
1階における大空間は構造的に無理がかかる。そのため2階に10m×7mの木造としては比較的大きな無柱空間を計画し開放的な執務エリアを作っている。
1階は多目的スペースが建物の半分を占めている。
空間の付加価値を上げるため、全ての居室は庭に面する形とし外部とのつながりを意識した空間構成としてる。
外観に関しては、主に木と金属で構成している。
木部はあえて塗装を施していないため、経年で変化する。
この先数年後、庭木が育ってきた時には本建物は緑に覆われる。
経年で変化する外壁と緑豊かな庭が、周辺に対し良い環境を提供し地域に潤いと憩いの場を提供できればと考える。
- 所在地
- 新潟県燕市吉田
- 用途
- 事務所
- 工事種別
- 新築
- 構造
- 木造
- 規模
- 地上2階
- 延べ床面積
- 297.81㎡
- 構造設計
- 合同会社 wood hub
- サイン
- K・art 関川一郎
- 施工
- 株式会社 藤田組
- 竣工年
- 2023